■投稿 №1
■タイトル 佐賀のがばいじいちゃん
■投稿者 佐賀県 OL S.Y
私の「佐賀のがばいじいちゃん」の話です。

おじいちゃんは、いつもやさしく、温かく、私は大好きでした。
野菜を作るのがとても上手で、おじいちゃんの作ったトマトは日本で一番美味しいのではないかと思うくらいの味でした。

 そんなおじいちゃんがある日私に、「最近、耳が急に聴こえんごとなった(聴こえなくなった)」と打ち明けてきました。もともと補聴器を使ってたので、補聴器の故障かなと思い、電池を換えたり、新調したりといろいろやってはみましたが、結果は思わしくありません。

 私はとても心配だったので、おじいちゃんは病院嫌いだったけど、随分説得して、一緒に耳鼻科に行く事にしました。

 ところが、診察を受けて即刻、これは手術だという事になり、そのまま手術する事になりました。
動転した私は、理由を聞くことも出来ず、ただただ不安になるばかり。

 そして、比較的短い時間で緊急手術が終わり、先生の元に呼ばれました。
ドキドキしながら、診察室へ入ると、先生が「もうようなった(良くなった)、原因は取ったけんね。」とある物を見せてくれました。

 それは、長さ3cmくらいの細長い、化石のような、黄色い塊でした。
 「先生、これはいったい何でしょうか?」不思議そうに私が聞くと、「耳アカたい。でもここまでくるのは何年か、もっとかかっかな~。(かかるかな)

私もこぎゃんかとは(こんなのは)初めてみた~」と笑いをこらえながら言われました。
周りの看護婦さんも笑いをこらえるのに必死です。というか笑ってます。

 私も、隣で「痛かった…死ぬかと思うたばい」と涙目になっているじいちゃんを見て、可愛そうでもあり、おかしくもあり、どういうリアクションしていいのか、本当に困りました。

 そんなおじいちゃんも5年前に亡くなりました。でも、毎年夏になると、おじいちゃんが作ってくれたトマトの味と、この事件の事を思い出します。

 おじいちゃん、いろいろ本当にありがとうね。